ベーシックに入社&山形でリモートワークを開始して1年が経ちました
はじめに
僕が所属している株式会社ベーシックは東京半蔵門にある会社ですが、山形に「山形ラボ」を設置しています。
その山形ラボで僕は約1年前からリモートワークでWEBエンジニアとして働いています。
1年という節目に、ふりかえりやリモートワークの感想とかを書いてみようと思います。
山形ラボの紹介はこの前、人事部長の新田さんがブログで書いてくれました。
ちなみにベーシックってどんな会社?
株式会社ベーシックは「WEBマーケティング」を強みに、世の中の問題解決をし続けている会社です。
また、開発面では「楽しくプログラミングができる環境」というのをCTOが掲げていて、常に開発環境改善の取り組みが多々行われています。
自分で言うのもアレですが、ビジネス面でも開発面でも普遍的なスキルが身につく環境だと感じております。
ベーシックに入った経緯
山形に生まれ、大学院卒業まで山形にいました。
新卒で東京のITベンチャー入り、はじめて地元を離れたわけです。
自宅は池袋で、会社は渋谷にありました。
埼京線は地獄だけど山手線は実はあんま混まないのを知りました。
会社ではWEBエンジニアとして、ベンチャーらしくハードワークしておりました。
新卒入社の約2年後に、当時東京と山形で遠距離恋愛をしていた方との結婚を機に山形へ帰ることを決意しました。
山形に帰るという決意の裏には色々とドラマがあるのですが、それはまた別の機会に。。
その当時は、山形でもWEBエンジニアとして働きたいと思っておりましたが、
山形で「どう働くか」はあまり考えてませんでした。
しかし、田舎山形には本当にWEBエンジニアの雇用がない!
もう本当にない!
全然ない!
あったとしても受託のお硬い開発会社の開発職という感じ。。
なんて思いつつ、山形の隣で車で1時間くらいの仙台のWEBエンジニアの求人を探したりしていました。
(仙台は山形よりはWEBエンジニアの雇用はあるが東京に比べればかなり少ない)
そんなこんなしていた時に、
ヤマガタ未来ラボの田中さんに出会い、ベーシックとリモート拠点の山形ラボを紹介してもらう。
ベーシックのこと正直しらなかったのですが、紹介を機に調べてみたらとても素敵な会社だと感じ、紹介から入社決定まではトントン拍子で決まりました。
こうして地元山形でリモートワークという形でWEBエンジニアとして働けることになりました。
実際に入社してみて
・mac最高!
もうこれだけでかなり幸せ
ベーシックから支給されたマシンは15インチのMBP。最高。
・開発環境がトレンディ
エンジニアとしてこれは非常に重要です。
新卒で入ったところではバージョン管理すらされていなかった。。
ベーシックの開発体制の移り変わりについてはコビーさんがこちらにまとめてくれています。
レガシーな開発体制の移り変わりのあれこれ(株式会社ベーシックの場合)
・コミュニケーションツール活用が盛ん
chatworkはもちろん、facebookの社内グループがあったり、エンジニアはslackを使ってたりでメールをまったく使わなくなった。
・会社のビジョンが明確
ぼくはミッションとかを重視したい派の人間で、そういった点でベーシックはやっていることの裏側の部分が一貫しているので、個人単位でも納得感もって主体的に動けるのですごくいい。
・優秀なひとが多い
各職種で「あの人すごいなぁ」と感じさせられる人がいるし、魅力的な人が多い。
・働きやすい
これは山形にいるからこそなのかもしれませんが、余計なストレスや変なストレスがない。
働き方も含めて社員ひとりひとりがより良いものを指向しているからかも。
・新幹線は通勤列車
東京に住んでいるときは、帰省時とかに山形新幹線に乗るというとまさに小旅行という感じで駅弁を買って、お酒も買って、ワクワクーという感じだったけど、
月に2,3往復も乗っていると、もはやただの通勤列車。たまにカモシカにぶつかる通勤列車。
・車通勤 >>>> 電車通勤
車通勤のメリットは計り知れないです。
ま、通勤をなくすのが一番なのかもですが、僕の場合は車が好きなのでむしろ車なら通勤したい。
・本買い放題
僕は本好きなのですが、技術書はもちろん、本は基本的になんでも何冊でも買ってもらえます。
本社の本棚とかはなかなか素敵。
・無駄なお金を使わない
東京に住んでいるときはなにかとコンビニで買物をしたり、お金を使う機会が街にあふれていましたが、そういう誘惑が少ない。
・mac最高!
最近は大きめのモニターを買ってもらったのでさらに快適!
・リモートワークは素晴らしい
リモートワークについて
ということで、前置き長くなりましたが、
今回このブログを書こうと思ったのは、1年間リモートワークをしてみて、
この働き方が世の中にもっと広がったら幸せになる人が増えると思ったからです。
あと、Ruby on Railsの作者が書いた著書『強いチームはオフィスを捨てる』を読んでみて、ちょっと自分でもリモートワークについて考えてみようと思った次第です。
強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/01/24
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
ベーシック山形ラボのリモートワーク
まず、僕がしているリモートワークは完全なリモートワークではありません。
というのも、リモートワークというのは単純に遠隔で働くという意味ではなく、
時間と場所に縛られることのない働き方を指していて、実際自宅やカフェなど好きな場所で好きな時間にリモートワークをしている人たちがいます。
ベーシック山形ラボは、山形の中心街(?)の七日町という町のリノベーションビル「とんがりビル」に入居していて、
山形ラボのメンバーであるエンジニア4人はこのオフィスに出勤しています。
また、勤務時間も基本的に本社の勤務時間と同様です。
ただ、仕事内容としては完全に東京の開発チームと同様で、開発をする上でやりとりを頻繁に行うディレクターやデザイナーは東京にいます。
我々はリモートチームという感じです。
また、月に2,3回本社に行くようにしています。後述しますがリモートワークをする上でこれは大事なことです。
リモートワークのメリット
・集中できる(生産性向上)
エンジニアが成果を出すうえで生産性は大切ですが、それは開発体制はもちろん周囲の環境が集中できるかどうかが鍵となります。
意図しないタイミングでのMTGや、急な電話や雑音はない。
余計な邪魔をされることなく、仕事に集中することができます。
・通勤ストレスがない
東京では変に慣れてしまっていましたが、満員電車が生産性に与える影響は大きいことに山形に戻ってきて気付きました。
リモートワークのデメリット
・気持ちが見えづらい
開発進捗はチャットで共有したり、githubを見れば分かるのですが、
「悶々感」であったり、「のっている感」が伝わりにくい。
・なんか機会を失っている感(情報量の差)
勉強会はほぼないですし、一次情報を得る機会が少ない。
・空気感が伝わらない
MTGは基本的にビデオ会議で参加するのですが、なかなかその場の空気が伝わらない。
その影響で発言もしづらいといった問題がある。
リモートワークのコミュニケーション
コミュニケーションは基本的にchatworkやslackによるテキストコミュニケーション。
仕様のすり合わせなど口頭ですり合わせたほうが良いものは画面共有でビデオ会議をしたりしますが、
リモートワークではテキストコミュニケーションがベースとなります。
リモートワークにおける大きなテーマとして、このテキストコミュニケーションがうまくできるかがあります。
よく「コミュニケーション能力が大事」とか聞きますが、
普段同じオフィスで顔を合わせて会話していると気づきませんが、
文字だけで良質なコミュニケーションを取るのは至難の業です。
そこで僕はテキストコミュニケーションを行う上で以下のことに気をつけています。
・東京いったときに積極的にコミュニケーションをとる
┗ テキストコミュニケーションはリアルコミュニケーションに基いています。
東京行ったときはあまりプログラミングせずに、本社メンバーと雑談したりご飯いったりすることを大切にしています。
「人となり」がお互い分かったうえでのテキストコミュニケーションは、誤解が生まれにくく、うまくいきやすいです。
・レスはできる限り早く
┗ リモートワークでは「一緒に働いている感」を東京のメンバーに感じてもらうことが大切だと思っています。
そこでチャットのレスは気づいたら必ずするようにしています。
・雑談は悪くない
┗ チームビルディングに雑談は不可欠です。
一緒のオフィスにいれば簡単に雑談できますが、リモートではチャットでの雑談となります。
ノイズにならない程度の雑談は、自分の存在感を出すために必要だと考えています。
・「!」とか絵文字を使う
┗ 使いまくるとインフレしますが、淡々と「承知しました。」とか返していると誤解を生みかねない。
キーワードは「存在感」です。
東京のメンバーにとって知らない人となってしまっては悲しいですし、リモートワークでの成果も出しにくくなってしまいます。
リモートワークのツール
いったん慣れてしまえば距離的な制約は全然気になりません。
いろいろなツールがリモートワークを支えています。
・コミュニケーション
Slack, chatwork, facebook, remotty
・プロジェクト管理
Backlog, Githubのissue
・ビデオ会議
Skype, chatwork live, appear.in
・ドキュメント共有
・ソース管理
リモートワークの採用と可能性
いまどこの会社も優秀なエンジニアを採用するのに苦労していると思います。
そんな中、ベーシック山形ラボでは僕が入ってから、中途エンジニアを2人採用することができました。
リモートワークは採用という観点でも、可能性があると思います。
リモートワークに興味がある人材はもちろん、潜在的に、
「前のめりに働けるなら地元に帰りたいけど雇用がないからなぁ」
と思っている人の受け皿として、リモートワークがそこまで普及していない今、求職者にとって目立つ存在になるからです。
まとめ
リモートワークについてあれこれ思うことを書いてみました。
リモートワークを1年間してきて感じているのは、「この働き方が世の中にもっと広がれば幸せになる人がたくさんいる」ということです。
僕自身、素晴らしい開発体制のなかで集中して技術を追い求めつつ、愛する地元山形で家族と暮らすことができていて本当に幸せです。
「好きなことを好きな場所で好きなときに好きなだけする」
今後、このリモートワークという働き方が広がるような活動をしていければと思っております。